目次3-2 1)ある一日
午前8時 「ホテルのラウンジでブレックファースト・ミーティング」
欧米企業の外国人幹部は、都内の赤坂、品川、東京あたりのホテルに宿泊することが多く、 彼らの朝は早い。僕が都内に引っ越したのも、 こうした早いミーティングに遅れないようにするためだったといっても、過言ではないかも。
午前10時 「時差のあるオフィスからきたメールの処理
朝のうちは頭もさえている。英語を使った仕事はここに集中する。ヨーロッパのオフィスは日本時間の夕方から現地では始業となるので、 日本時間の朝のうちにメールに答えておくと、夕方になって督促のメールが集中することもない。
午前11時 「社内のマネジメントミーティングに出席」
ヘッドハンターの仕事は、社内会議は少ない。せいぜい週一回、部門の代表が集まって、 コンサルタントのパフォーマンスや、 会社の方向性について相談するくらいだ。
正 午 「部下のコンサルタントと本人の業績評価をかねたランチ」
ベテランのヘッドハンターは、若く経験の少ないヘッドハンターを指導する。ヘッドハンターの 世界は、独特な徒弟制度ともいえる。 優秀なヘッドハンターから指導を受けるヘッドハンターは、自らも人脈とスキルを引き継ぎ、力をつけていく。
午後2時 「赤坂にあるクライアントのオフィスで新規採用の打ち合わせ」
外資系企業でヘッドハンターのサービスを利用する企業のオフィスは、なぜか赤坂に集中している。そのため、 ヘッドハンティング会社のオフィスは、赤坂周辺にあることが多い。
午後4時 「他社から引き抜く予定のヘッドハンターとの最終面接」
ヘッドハンターのマネジメントスタッフは、常に新しいヘッドハンター候補と面談をしている。他社のベテラン・ ヘッドハンターとの面談には、独特な緊張が走る。
午後5時 「ドイツのクライアントとの電話会議」
夕方、ヨーロッパのオフィスが仕事をスタートする。ドイツ、フランスを相手にした仕事が増える時間帯である。 彼らの独特な英語なまりにも慣れなければ仕事にならない。
午後6時 「狙いを定めた相手にヘッドハント・メールを書く」
電話でヘッドハントするほうが早いと考えるヘッドハンターもいるが、実際、候補者のビジネス人の事情を考えれば、 自宅のメールにヘッドハント・メールを書くのがよい。自宅メールのアドレスがわからない場合は、会社のメールに手短かに事情を明かし、 自宅のメールアドレスを聞き出してから、詳細の話をするほうがよい。子のあたりの気遣いができないヘッドハンターは、 ヘッドハントの成功率が低い。
午後7時 「候補者であるビジネス人とのファースト・ミーティング」
初めてヘッドハンティング会社を訪問する人は、緊張しているものだ。どのようなミーティングになるかは、 ハンターの力量が試される瞬間である。
午後8時 「その日最後のデスクワーク」
欧米、アジアなどすべての時間帯のオフィスとコミュニケーションをとる外資系ヘッドハンターの場合、 この時間でも新しいメールがどんどん入ってくる。しかしデスクワークは最小限にとどめることが大切。 遅くても午後9時にはオフィスを後にする。
午後9時 「知り合いの外資系ビジネス人の集まりに参加」
週に2,3回は、いろいろな名目で開かれる飲み会に参加している。半分遊びのようで、そこにはビジネスチャンスがあることも多い。 ヘッドハンターは、ビジネス人の知恵を吸収することで 成長していく。
