目次2-7 1)リサーチの基本
ヘッドハンティングにとって、リサーチ(Research)とは何を指すのか、まずはそこから明確にしていきたい。具体例で紹介するのが、一番わかりやすいだろうから、まずは以下のケースをご覧頂きたい。
(例)
自動車のエンジンを製造する外資系A社において、日産自動車という彼らの重要アカウントを担当する営業部を統括する営業部長に欠員が生まれ、外部からその候補者を探すことになった。そうした依頼が入ったとする。この場合、リサーチをするにあたり、次の3段階で考えることが有効である。
(1)同業界・同商品・同職種・同顧客 (自動車部品・エンジン・営業部長・日産自動車)に該当する人
(2)同業界・同職種・同顧客 (自動車部品・営業部長・日産自動車)に該当する人
(3)同業界・同職種 (自動車部品・営業部長)に該当する人
リサーチを専門に行う職種をリサーチャーというが、(1)、(2)、(3)という順序でリストを作っていくことを依頼する。ヘッドハンターとして必要な情報は、当事者の名前とメールアドレスである。それ以外には、英語が必要であれば、利サーチャーが調べえる際に、その点も確認してくれる。求人の応募に年齢制限がある場合が多いが、リサーチャーにこのあたりのヒアリングをしてもらえる可能性もある。
ERはこうした情報を元に、ビジネスマンに対してファーストアプローチを取るのだが、ヘッドハンターがどのようにリサーチャーに依頼をするのか、その仕方しだいでは、リサーチの結果も大きく変わる。いい結果を出すためのコツは以下の通りである。
・リサーチャーに対して、求人の経緯、求人ポストの仕事内容などを丁寧に説明すること
・「営業部長」という以外に、他に業界独特な呼ばれ方をしている可能性がないか
・どのくらいまでリサーチ対象の企業を広げるべきか、明確な指示を出すこと
リサーチャーを専属で持つリクルーティング会社もあるが、どちらかというと持たない会社のほうが多い。その場合は、リサーチの仕事は主に、候補者の開拓(Candidate Sourcing)にフォーカスしているアソシエイト、もしくはヘッドハンター本人の仕事になる。
データベースから求人情報に適した候補者を探し出すこと以外にも、こうしたリサーチをすることで、まったく新しい候補者にアプローチすることが可能になる。つまり、リサーチによって、データベースも大きくなる。またリサーチリストから開拓された候補者の中で、求人に興味を持ってくれた人は、採用にいたる確率が非常に高い。この点からも、リサーチは継続的に行うことが大切と結論づけることができる。
