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「デキる上司は休暇が長い」
小松俊明 著 (あさ出版)

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目次2-3 3)Job Orderとは

Job Orderとは、自分が取り組むことを決めた求人案件を一覧表にして、その案件ごとに活動内容を日々記録していく進捗管理表のことである。具合的には、以下のような項目が記録される。

求人情報: A社 営業部長 年収1200-1500万円 (以後、12M-15Mと記載)
        フィー 30%、売上見込み 3.6-4.5M

進捗状況: ショートリスト(求人を提案する候補者を選定)
        候補者に求人を提案済み
        採用企業に候補者を提案済み
        1次面接・2次面接・最終面接・オファー提示・受諾

ここで大切なことは、「求人案件の選び方」である。Billing Forecastの例でも詳しく書いたが、売上目標に応じて、求人案件を選ぶことが大切である。つまり、Job Orderは自分が今取り組むべき仕事のリストであり、常に売上目標に応じた内容になっている必要があるのである。

特に、成功報酬で行うコンティンジェンシーの求人案件については、自分の得意分野、そしてフォーカスしている職種や業界を意識して、仕事を選ぶことが重要である。選択の基準は、「お客さんから依頼されたから」ではなく、「自分が決める(売り上げを上げる)自信がある」ことを基準にすることが大切である。

ここで少し疑問に感じる人もいるかもしれないため、寄り道して補足しよう。「お客さんから依頼された仕事」ではなく、「自分が売り上げを上げる自信がある仕事」をやるべき、という指摘に疑問を持った人はいないだろうか。

お客さんが頼むからやってくれと頼んできた困難な仕事を無視して、自分が楽な仕事を優先することで、本当にお客さんとの信頼関係を築けるのだろうか、そう思った人もいるに違いない。確かに、お客さんとの信頼関係を作ることの大切さに、一点の疑いもない。ただし、ここはビジネスとして、自らの考え方を明確にすることが、プロとして重要である。

できないことをできるということが信頼関係の構築に本当につながるだろうか。できるようなそぶりを見せることは、かえって信頼関係を損なうのではないだろうか。できないのであれば、早い段階でその旨、伝えることで、お客さんは他の方法で、解決策を探ることができるのだ。ただし、まったく手伝わないと拒絶するのではなくて、断り方に工夫をすることが大切である。

「自分が得意な分野ではなく、また最近フォーカスをしていないから、効果的なサポートをできるかはわからない。ただし、もしよい候補者との出会いがあれば遠慮なくご紹介させていただく」と、伝えればよいのである。

実際、このようなコミュニケーションをお客さんと取った結果、たまたまよい候補者を一人紹介できて、その人が採用されたことが、私には何度もある。ここで伝えたいことは、ようは「相手のExpectation(期待値)をmanage(管理&調整)する」ことの大切さである。

さて本題に話を戻す。Job Orderの管理は毎日行うといったが、実際に3ヶ月単位で売上目標を持つとすると、Job Orderも3ヶ月にわたって見方に少しずつ変化をもたらせる必要がある。以下を参考にして欲しい。

・Job Orderの見方

1ヶ月目 3ヶ月の売上目標を意識して、10-15の自分が決めやすいと感じる求人案件に取り組む。
2ヶ月目 集中的に取り組む求人案件を絞る。短期で決まる可能性のあるものを追加して取り組む。
3ヶ月目 クロージングの案件に集中し、来期に持ち越す案件については、そのフォローをする。

以上、Job Orderは進捗の管理を正確に記録することが大切であると同時に、売上目標を実現するための戦略を立てるために、重要な役割を果たす。

また最後に、Job Orderの記録にしたがって、採用企業と個人の候補者に対するフォローアップを忘れずに行うことをおすすめする。特に注意すべきなのは、以下のポイントである。

◇面接の日時や場所の調整を、候補者と採用企業の双方に正しく伝えたことの確認
◇面接の過程で、候補者の不採用が確定した際に、その旨の連絡を入れることの確認

以上、Job Orderを有効に活用する方法について説明したが、必要に応じて、自分の使いやすいようにアレンジすることも大事である。Job Orderを有効に活用されることを願っている。

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