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「デキる上司は休暇が長い」
小松俊明 著 (あさ出版)

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キャリアデザイン編:2004年01月14日(水)転職の誘惑

ある中堅食品会社で働くB氏(38歳、男性)は、 社内では数少ない英語を話せる商品開発部門の課長だった。自分のキャリアに自信を持っていたが、 もっと自分は他社に行けばもっと給料をもらえるのではないかと思うようになっていた。まして外資系なら、3割以上の給料アップもありえると、 知り合いの人事部長にも言われており、その気になっていた。

ある日、いつものように月曜日発売のジャパンタイムズの求人広告特集を購入。出社前にいつものカフェで求人広告を眺めながら一服し、 自分にあった求人が掲載されていないか、チェックをいれていた。そしたらあるではないか。なんとばっちり。 食品会社が商品開発マネジャーを探しているという。お、年齢は40歳まで、これはクリア。英語も必要、うん、大丈夫。中堅の食品会社で、 最近有名ラーメン店のカップラーメンで大きなヒット商品がうまれて、日本企業の老舗のひとつ・・・すごい話もあるものだな。 自分にぴったりじゃないか。これは要チェック。赤丸で求人広告を囲んだ。

コーヒーもなくなり、さていくか、と席を立ちかけて、とんでもないことに気がついた。今の求人、うちの会社じゃないか?? よく見直してみると、社名が伏せている。応募先には有名な人材紹介会社の名前が書いてある。胸騒ぎがした。 非通知で携帯から応募先に電話してみた。出た人材コンサルタントに応募したいと告げて、企業名を聞いてみた。予想が的中した。 自分の会社だった。自分の会社は、自分の後任者を公募している!

自分はクビになるのか!考えてみたら、自分はちょっと調子に乗りすぎていた。社内に英語を話せる人がいないことをいいことに、 結構上司にたてついていた。それでも自分に変わるものはいないという自負があった。結果、自分はサボって仕事の手を抜いていた。その結果、 会社は自分をリストラしようとして、ひそかに動き出していたのだ。ジャパンタイムズを読んで求人をチェックしたことはよかったが、 本業で手を抜いていたことで足をすくわれた。転職願望の持ち方の不健全な事例である。

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