外資系で働く編:2004年01月15日(木)最近落ち目な外資系専門の人材とは
最近、日本企業から外資系企業へ転職する人が増えている。優秀な人材の流動化が、すすんでいるのだ。
そんな日本企業出身者が、外資系企業で遭遇するユニークな人物像、職場の「バナナさん」と「卵さん」について、まずは紹介しよう。
「バナナと卵」といっても「朝食のメニュー」の話をしているのではない。「バナナさん」とは、 外観は黄色いが中身は白いことをいう。
つまり見た目は日本人だが、頭の中はまったく西洋人の発想である人を指している。
一方、「卵さん」とは、白い外観をしているのに中身は黄色いこと。つまり日本の文化の影響を強く受けた西洋人のことをさす。
もちろん肌の色を強調することが趣旨ではなく、外資系の世界でよく出会う人物像を、象徴的に表現しているといっていい。「バナナさん」は、
英語至上主義である。ちなみに私も英語は好きだが、日本人相手に英語でメールを打つほど英語を多用してはいないし、
そのような非効率的なことも出来ない。
しかし「バナナさん」は、それを意図も簡単にやってのける。 「卵さん」は実に面白い存在である。なぜなら、
彼らは日本人以上に日本人的であるからだ。義理堅く、礼を重んじ、ナイスガイである。しかしそんな「卵さん」 も、外国人の仲間内では、
変人扱いされていることが多い。「遠回しに ものを言う」、「決断力がない」など、まるで日本人批判のようにも聞こえる。
私は個人的には、「バナナさん」があまり好きではない。しかしヘッドハンターの多くは、「バナナさん」が大好きである。なぜなら、
「バナナさん」は英語を話し、外国の文化にも精通しており、外国人の手なづけ方まで知って いることが多いからだ。
つまり外資系の会社には「売りやすい人材」であるのだ。私が「バナナさん」をあまり好まない理由は簡単だ。英語が出来ないことを理由に、
降格や左遷をするなど、本来の仕事の能 力に対して盲目的になることが多いからである。
最近は、外資系企業の外国本社 の人々も、この事実に気がついていることが多い。よって、どんなに本社の外国人に調子よく英語で話せても、
日本の組織で日本人相手にうまくコミュニケーションを取れない人は、評価されなくなってきている。よって「バナナさん」
は落ち目であるというのが、私の見方である。
日本企業が海外に進出している例をご紹介しよう。私が海外で働いていたときにお付き合いをした多くの日本人ビジネスマンは、
日本語を話せる現地の社員とばかり仕事をしていた。その結果、現地の有能な社員にどんどん辞めら れていた。日本の外資系企業と同じことを、
日本人も海外に行けばやっているのである。
「多様」な価値観を尊重し、積極的にコミュニケーションをとることが大切である。 今、「旬の人材」とは、ずばり
「異文化コミュニケーションを取れる人材」である。
